2016-01-01から1年間の記事一覧

ことの顛末(3)

翌日、起床して携帯を見ると父からのメールが3通届いていた。最初の1通は深夜に。その後の2通は早朝になっている。 内容は「母が急変した」「今から病院へ行きます」「とりあえずこちらに来てほしい」というもの。間の悪い事に、私は体調が最悪だった。睡眠…

ことの顛末(2)

私はとりあえず、これまでの経緯をまとめたレポートのようなものを書き、それをカウンセリングの際に見てもらうようにと父に託した。躁うつ病患者の家族がいる方のブログを参考にして、そういうものがあるとカウンセリングしやすいという意見があったのでそ…

ことの顛末(1)

母の病気がどうやら躁うつ病らしいと気付いてから(といっても、あまり「うつ」の方は思い当たらないのだけれど)私はなるべく母からの電話やメールを無視するようにした。どんな反応をしようが興奮させるだけなのだから、相手をしても意味がない。 ある日、…

母の中の悪魔

私はしばらく母とは距離を置くと決め、父に躁病の簡単な説明と「なるべく刺激しないように離れて」というアドバイスをメールで送った。幸い、父はすでに家庭内別居のような生活をしているらしく「なるべく顔も合わせないようにしているので安心してください…

感情を喰う病

躁病の治療には「カウンセリング」というものはなく「投薬」でしか症状は改善されない・・・・という事を知り、私が「せめて母の支離滅裂な話を聞いてあげることでストレスが減り症状が緩和されるかも」と思っていたことが全くの無駄足だったことがわかった…

木の芽時

あれから長い間、母の言動は少し内容が幼稚であることを除けば安定していたように思う。だけど年が明け暖かくなるにつれて、母もまたおかしくなっていった。 おかしくなりはじめた最初の頃は「もしかして『木の芽時』というやつではないのかしら?」と思うよ…