経過

このところ、母はまともかと思えば完全に気狂いという状態を行ったり来たりしている。友人と出かけたりすると機嫌は良いのだけれど、外出先からの電話は特にループがひどくなる。これも意識を集中するのが難しくなっているからかもしれない。

 

母がこの状態になってからの変化の一つとして「夜になるとテンションがおかしくなる」というのがある。特に伝える必要性のないメール(「日記を書いたよ!うれしいよ!」というような)が夜になると届く。以前は全くそんな事はなかった。

 

一昨日、母は文箱を整理していて古いアドレス帳を見つけたらしく、それで幼馴染に連絡をとりたくなって夜遅い時間にも関わらず電話してみたのだと言う。

 

「そしたら、その〇〇ちゃんが出たんよ~。嬉しくなって『声がぜんぜん変わらへんな~いや~懐かしいな~』ってついはしゃいでしもてんけど、そしたら電話の向こうで『誰ですか?誰ですか?』ばっかり言うんよ」

 

普通は最初に名乗るのが礼儀だ。向こうからしたら、妙な時間に名乗らない相手から電話がかかってきたら恐怖だろう。母にはこういう社会性や常識がすっかり抜け落ちてしまっている。それを指摘してもまったく悪びれる様子がない。

 

母はその幼馴染と3時間ほど長電話したらしい。母の古い友人に「母はいま変なんです」と説明しておいた方が良いのだろうか。電話グセがひどくなるようなら対策をうった方が良いかもしれない。

 

今日は母との電話は無し。母から友人のTさんとスパに出かけるから今日の電話はいいわ、とメールがあったのだけど、その文面はやっぱりおかしかった。

 

「買い物すませてTさんとスパに行くよ。話があうわ。いい天気よ!明日ね。」

 

推測するに「Tさんとスパに~」とメールを打っている間に「Tさんとは話が合うわ」という事を「思いついた」のだろう。こんな風に思いついた事を取捨選択するという作業が母にはもう出来なくなっている。

 

この前も、電話するのが遅くなりそうなので「遅くなってもいい?それとも明日にする?」とメールすると、答えになっていないメールが返ってきた。(「明日、宅急便が届くよ」というような)それにイライラして「どっち?」ともう一度メールすると、それでも明確に「こうしてほしい」という内容のメールは結局返ってこなかった。